感情次元を入力とした笑い声合成

4月15日に以下の投稿論文が発行されました。

有本泰子, 今西利於, 森大毅, “自然で表現豊かな笑い声合成に向けた感情情報からの笑い声の構成要素決定法,” 情報処理学会論文誌, vol.63, no.4, pp.1159-1169, 2022.

笑い声にも,心の状態を反映した様々な表現(愛想笑いとかバカ笑いとか)があるので,それを感情次元情報でコントロールして(感情次元を入力として),笑い声の合成音声を作成できないか実証した論文です。
結果は,,,論文を読んでください(笑)

合成した笑い声を公開しては?と査読で指摘があったので,一部を公開してみることにしました。

どんな値を入力としたか,それがどのように評価されたかまでは,私がデータを追えてないので割愛させてください。卒業した学生の仕事なので,ごめんなさい。

感情次元情報を入力して合成した女性の笑い声

感情次元情報を入力して合成した男性の笑い声

いかがでしょうか?
笑い声研究に従事しておらず,対話中に自発的に発生した笑い声を聞き慣れない人には,上記の合成音が雑音にしか聞こえないかもしれませんが,笑い声としては割と良くできています(良く評価されたものを掲載しています)。

みなさんの会話中の笑い声って,こんなもんですよ!

(文責:有本)